前に作ってみたい質感のペンがあるなんてことをぼやいた記事から数ヶ月。ぼちぼち自分の手に馴染んで調整もそこそこ落ち着いたので公開しました。
さらざらペンセット 素材URL │ https://assets.clip-studio.com/ja-jp/detail?id=1757147
以下はCLIP STUDIO ASSETSの記述とほぼ一緒ですが、補足説明とか無駄話をば。
さらざらインクペン
主にグレスケやモノクロの線画に使える単色ペンです。
サンプルの通りどの場面でも使えるように作ってはいるのですが、ポストカードサイズ350dpiやそれ以下の低解像度で描くweb向けのイラストなどで使うとペンの質感が際立って味が出るかもしれません。
ペンの作成にあたっては先人たちの様々なペンを参考にさせてもらってます。
こういうのっていじってみて初めて見ただけじゃわからなかった設定を理解できるんですよね…。もうちょっとバリエーションを増やしてみるのを今年の目標にします。あと1ヶ月半で今年終わるけど。
さらざら色混ぜペン
グレスケレイヤー、カラーレイヤーで使えるカラーインクで描画したような風合いを出せるペンです。落書きにちょっと色を差したい時などに。
このペンの描き味はさらざらインクペンと変わりません。ひとつ違うのはサブ描画色混合設定があることです。
使用は上記の通りなのですが、方法としては3パターン。
- 描画色とサブ描画色を設定してレイヤーに描画する
一番手軽な方法。ただし描画後の色変更は工夫が必要 - レイヤーにレイヤーカラーを適用し、メインカラーとサブカラーを設定する
この場合描画色はメイン黒、サブ白にするといいです。描画後の色変更はレイヤーカラーの変更で気軽に行えます。 - 描画色をメイン黒、サブ白に設定し、描画したレイヤーにグラデーションマップをクリッピングする
理屈自体は上記2と同じ。2色以上を混合したい場合に有効です。
1-3のどれにおいても描画時の見た目は変わりません。個人的には2か3をお勧めします。思わぬミスとかも防げるので。
このペンはカラー原稿の線画よりもこのペン一本で落書きを済ませることを想定して作ってあります。
下に色を置くと色によっては線が浮いて見える事もあるので、その場合はレイヤーの合成モードを乗算にするなりしてうまく馴染ませてください。
なんというか、色のついたインクでがーーーっと描いた時に重なった部分や力の入った部分に溜まったインクが濃く見えるの感じを目指して作りました。そういうペンです。
無駄話
正直このペンを作ってから半月くらいで調整はしなくなったので、初自作ペンというのもあってASSETSにアップしたい気持ちは前のめりだったのですが、いかんせんサンプルが大体二次創作で…。
素材サンプル用に創作描くにもどうにもパッとしないやる気でない…ってことで10年前の自分に頼る事にしました。
10年前、個人サイトweb漫画最盛期、長編学園漫画…を、描いてました。
そのキャラ設定を引っ張り出し(黒歴史を残して定期的にひとりで鑑賞するマゾ)今回のサンプルに使用しています。控えめに言って地獄。
これからももし素材を公開する機会があればお世話になると思います10年前の創作。地獄だけどなんか楽しかったんですよね、マゾなので。
そんな感じであくまで337の手に合ったペン設定ではあるのですが、初公開で浮かれているのでよかったら使ってみてください!
さらざらペンセット 素材URL │ https://assets.clip-studio.com/ja-jp/detail?id=1757147